うるう秒挿入に際する注意喚起

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2015年6月1日、さくらインターネット株式会社より「2015年7月1日の「うるう秒」挿入に際する注意喚起について」という発表がありました。概要は、下記のとおりです。

独立行政法人 情報通信研究機構より、2015年7月1日の「うるう秒」挿入について下記
のお知らせが発表されております。

▼「うるう秒」挿入のお知らせ (独立行政法人 情報通信研究機構)
http://www.nict.go.jp/press/2015/01/16-1.html

2012年7月1日に実施された「うるう秒」挿入の際、弊社で運用するサーバー及び、お客
様ご利用のサーバーにおいて、影響を及ぼす異常動作を確認いたしました。その際の、異
常動作の詳細は、下記のURLをご参照ください。

▼「うるう秒」挿入実施に伴うサービスへの影響に関するご案内(2012年7月4日)
http://www.sakura.ad.jp/news/sakurainfo/newsentry.php?id=655

2015年7月1日に実施される「うるう秒」挿入についても、同様の影響などが懸念されて
おります。弊社では、「うるう秒」挿入に際してその影響範囲を事前に調査し、必要な対
策を実施いたします。お客様におかれましても、ご利用のOSへの影響をご確認いただき、
必要に応じて対策を実施いただきますようお願いいたします。

なお、お客様にご利用いただいている仮想サーバーで、「うるう秒」挿入に起因する負
荷上昇と見られる事象が確認され他の仮想サーバーへの影響が懸念された場合には、弊社
の判断でリソースの制限や仮想サーバーの再起動を実施させていただく場合がございます
ことご了承ください。

「うるう秒」とは

そもそも「うるう秒」ってなに?という方も多いはず。

「うるう秒」は、現行の協定世界時 (UTC) において、世界時のUT1との差を調整するために追加もしくは削除される秒である。この現行方式のUTCは1972年に始まった。2012年までに実施された計25回の閏秒は、いずれも1秒追加による調整であった。

簡単にいうと、様々な理由により世界全体の時間と地球の自転にズレが生じるから1秒ほど調整するということらしいです。

「うるう秒」挿入で起きること

「うるう秒」挿入後、ネットワークを利用したコンピュータの時刻合わせに使われている「NTPサービス」などに対し、日本標準時通報サービスから「うるう秒」挿入後の正しい日本標準時を通報されます。
この日本標準時が通報された際、さまざまなシステムにおいてトラブル等が発生する懸念があるのです。
2012年7月1日に実施された「うるう秒」挿入の際、さくらインターネット株式会社の一部のサービスでは、CPU負荷の上昇などの影響があったようです。

まとめ

この件に関して、さくらインターネット株式会社では、事前に対策、トラブルが発生した場合の対応をしてくれるので大丈夫だとは思いますが、ユーザー側も念のため、利用しているサーバーや動かしているアプリケーションなどに影響がないか確認したほうが良いでしょう。

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