ブログやCMSとして利用できるWordPressをVPSサーバーにインストールします。
※事前にPHPの設定・MySQLの設定を行ってください。
環境
CentOS 6.10
1.WordPress用のデータベースとユーザー作成
まず、MySQLの設定を参考にWordPress用のデータベースとユーザーを作成します。
MySQLにrootでログインしてください。
[root@ ~]# mysql -u root -p Enter password: mysql>
WordPress用のデータベースを作成します。
例として、データベース:wordpressDB 、ユーザー:sakura を作成します。
まずはデータベース:wordpressDBの作成。
mysql>CREATE DATABASE wordpressDB;
次に、ユーザー:sakuraを作成し、先ほど作成したデータベース:wordpressDBへの権限を付与します。
”ぱすわーど”部分に任意のパスワードを入力してください。
mysql> GRANT ALL ON wordpressDB.* TO sakura@localhost IDENTIFIED BY 'ぱすわーど';
以上で、MySQLのデータベースとユーザーの作成は完了です。
MySQLからログアウトしてください。
2.WordPressのインストール準備
root権限でVPSサーバーにダウンロードして、インストールの準備をします。
まず、WordPressを公式サイトからダウンロードします。
※下記の◯部分は、WordPressのバージョンによって違います。
[root@ ~]# wget http://ja.wordpress.org/wordpress-◯.◯.◯-ja.tar.gz
ダウンロードした、圧縮ファイルを解凍します。
[root@ ~]# tar zxvf wordpress-◯.◯.◯-ja.tar.gz
圧縮ファイルを解凍するとwordpressというディレクトリ(フォルダ)ができます。
このwordpressディレクトリの所有者とグループをapacheに変更します。
[root@ ~]# chown -R apache:apache wordpress
所有者とグループを変更したら、wordpressディレクトリの名前を変更します。
ここでは例として、blogという名前に変更します。
[root@ ~]# mv wordpress blog
blogディレクトリをウェブコンテンツの場所(/var/www/html/)に移動させます。
[root@ ~]# mv blog /var/www/html/
blogディレクトリに移動します。
[root@ ~]# cd /var/www/html/blog
WordPressの基本設定を行うwp-config.phpの編集を行います。
wp-config-sample.phpというPHPファイルをwp-config.phpという名前に変更します。
[root@ blog]# mv wp-config-sample.php wp-config.php
wp-config.phpの編集を開始します。
[root@ blog]# vi wp-config.php
上記の「1.WordPress用のデータベースとユーザー作成」で作成した、データベースを入力します。
/** WordPress のためのデータベース名 */ define('DB_NAME', 'database_name_here'); (↓データベース名を入力) define('DB_NAME', 'wordpressDB');
同じく「1.WordPress用のデータベースとユーザー作成」で作成した、ユーザーを入力します。
/** MySQL データベースのユーザー名 */ define('DB_USER', 'username_here'); (↓ユーザー名を入力) define('DB_USER', 'sakura');
次に、設定したデータベースのパスワードを入力します。
/** MySQL データベースのパスワード */ define('DB_PASSWORD', 'password_here'); (↓パスワードを入力) define('DB_PASSWORD', '設定したぱすわーど');
ここまでは、wp-config.php内の基本設定ですが、これよりセキュリティ設定を行います。
下記のハイライト部分(8行)を「ここ」で生成されるシークレットキーに置き換えてください。
* 認証用ユニークキー * * それぞれを異なるユニーク (一意) な文字列に変更してください。 * {@link https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/ WordPress.org の秘密鍵サービス} で自動生成することもできます。 * 後でいつでも変更して、既存のすべての cookie を無効にできます。これにより、すべてのユーザーを強制的に再ログインさせることになります。 * * @since 2.6.0 */ define('AUTH_KEY', 'put your unique phrase here'); define('SECURE_AUTH_KEY', 'put your unique phrase here'); define('LOGGED_IN_KEY', 'put your unique phrase here'); define('NONCE_KEY', 'put your unique phrase here'); define('AUTH_SALT', 'put your unique phrase here'); define('SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here'); define('LOGGED_IN_SALT', 'put your unique phrase here'); define('NONCE_SALT', 'put your unique phrase here');
次に、データベース内のテーブルプレフィックス(接頭辞)をデフォルト設定から任意のものに変更します。
ここでは例として、blogprefix_に変更します。
* WordPress データベーステーブルの接頭辞 * * それぞれにユニーク (一意) な接頭辞を与えることで一つのデータベースに複数の WordPress を * インストールすることができます。半角英数字と下線のみを使用してください。 */ $table_prefix = 'wp_'; (↓任意のプレフィックスに変更) $table_prefix = 'blogprefix_';
以上で、wp-config.phpの編集は終了です。:wqを入力して設定を保存します。
3.ブラウザからWordPressのインストール
上記の設定でWordPressをインストールする準備が整ったので、WordPressをインストールします。
ブラウザから”http://ドメイン名/blog/wp-admin/install.php”にアクセスしてください。
「サイト名」「ユーザー名」「パスワード」「メールアドレス」を入力して、「WordPressをインストール」ボタンをクリックしてください。
成功しました!というページが表示されれば、WordPressのインストール完了です。
【参考サイト】
ブログソフトウェア WordPress インストール